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- 国内外のまちづくり
2016.09.09 | テスト
2016年6月、社員研修を兼ねた旅で無電柱化事情の視察のために台湾まで赴きました。
台湾の台北市内は無電柱化率95%以上を遂げている無電柱化の先進都市です。市内中心地から市内を見渡してみても、日本とは全く異なる景観を目の当たりにできました。 上の写真は、台北市内の中心部の台北駅の南側ですが、電柱や電線が無く、路地裏にいくらか電柱が散見されるくらいで、非常にスッキリとした街並みとなっております。看板文字が漢字でなければ、欧州の街、といっても信用されてしまうかもしれません。そういう意味では、日本の無電柱化は残念なことにかなり遅れているという印象を持ちました。
台北市内の無電柱化設備も見て回りました。が、その中には日本では思いもよらない方法で地上機器が設置してあるなど非常に興味深いものがありました。例えば、士林夜市を訪れた際に見つけた地上機器ですが、設備を置くプラットフォームを作って地上から数m上に設置してありました。台北も地上機器の設置場所が日本と同様にあまり確保されていないようです。
他にも、細街路は壁伝いにいわゆる軒下配線をして、その奥のビルや住居に電線を供給していました。事前に調べた資料からは、地中埋設方法も場所によって、直埋設や舗装に細い溝を掘って入れこんでいる、復旧を早くするための早乾性の埋め戻し材を使用する等によって、整備速度の上昇や低コスト化を図っています。
これらの手法は、日本では採用とまではいかないと思いますが、日本にいると思いもよらない方法があったので非常に興味深いものばかりです。やはり、現地を訪れて実際に見ると新たなアイデアを得られて新鮮に感じます。無電柱化を推進するためには、こうした柔軟性も必要ということを改めて実感しました。
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