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- 国内外のまちづくり
2017.11.09 | テスト
京都では7月1日から一ヶ月間、日本三大祭りである祇園祭が京都中心部で行われます。山鉾の中には、すでにある架空電線よりも高いものがあり、架空電線が道路をまたいで引かれている場合、巡行する時に真木や鉾の屋根が架空電線にひっかかるのではと疑問を持ちました。
大通りは道幅が広く、架空線も道に沿って引かれているためさほど問題になりませんが、道幅が狭い通りでは巡行に困難が生じるのではと考えました。 電線が問題になるのは、各山鉾が細い通りを通って新町御池に集まる時と、全ての山鉾が新町通りを通って解散場所に向かう時だと予想し、宵山と山鉾巡行の日に新町通りと室町通りの山鉾を見に行き、山鉾関係者にヒアリング調査を行いました。 新町通りについては、無電柱化(電線地中化)はされていませんでしたが、道路をまたいでの架空線はありませんでした。最後に全ての山鉾が通る道であるため、考慮して道路をまたいで引き込みを行わないようにしているようです。新町通りは北観音山のみヒアリングを行いました。
▲北観音山
「無電柱化をしようという動きはないのですか?」と伺ったところ、「電線がなければいいとは思うけど、みんなそんなに気にしていない。なんせ京都人は無理にどうこうしようとしないからね。電線があるならそれをよければいい。ひっかかりそうな電線は巡行の日だけ電力会社に頼んで高さを調節してもらっているからそれで解決している。巡行の日以外は特に何の不自由も感じていないから一日だけのために無電柱化をするっていうのもね。」というお答えが返ってきました。
無電柱化(電線地中化)に対する意識が住民の方の中にあまりなく、無意識に視界に入らないようにしていたり、気にしていなかったりするという人が多いということが分かりました。無電柱化を推進していくには、電線は地中化できるということを多くの人に知ってもらって、無電柱化のメリットを提示していくことが大事だと感じました。
▲鮎山
黒主山が大通りに出るために北へ進む時、電線がないところはスムーズに進んでいましたが、電線があるところは「障害物あるから気を付けてー!スピード落としてゆっくり進みや!」という掛け声が聞こえてきて電線を避けるための棒で電線を上に上げながらゆっくり進んでいました。また松の木が電線に引っかかって揺れているところを何度も見ました。これでは予定通りになかなか進まないのではないかと感じました。
室町通りを通る山鉾のなかには、電線の下を通る時だけ松の木が倒れるように仕掛けをしてあるものや、電線が引っかからないように巡行のコースを変えたものもあるようです。電線が邪魔だから無くそうとするのではなく、電線はあるものとしてそれを避けるための工夫を行ってきました。それぞれの山鉾にはそれぞれの歴史やストーリーがあって奏でられる音楽も異なります。鯉山を飾るタペストリーはブラバン・ブリュッセルの略号「B.B」という文字が発見されたことで、現在のベルギー・ブリュッセルで製作されたことが明らかになっています。緻密で繊細なタペストリーは鯉山の誇りであることが分かりました。それぞれの山鉾がそれぞれに自信と誇りを持って音楽の演奏や巡行を行っていることが伝わってきました。
▲菊水鉾
室町通りの電線は菊水鉾があるところだけは、電線を道に沿わせて張っていました。昔、路面電車が走っていた時代は、祇園祭の際に線を全部はずして巡行が終わるまで運休していたことがあるという事実を知りました。現在は線をはずすなどということはできません。菊水鉾の関係者は、室町通りでの無電柱化(電線地中化)をぜひ進めてほしいと仰っていました。
電線を避けるための様々な工夫がされていて、やはり電線は障害になっていて、それなりの対応が求められていたのだと知ることができました。みんなで掛け声を掛け合って、音楽に合わせながら相当な重量がある山鉾を大勢で曳き、辻回しを行う姿は威勢が良くとても恰好がよかったです。それぞれの山鉾に歴史やストーリーがあり、今までは一つのお祭りとして祇園祭を見ていましたが、たくさんの思いや歴史が詰まったお祭りなのだということを知ることができました。そんな日本の伝統文化を良い形で守っていくためにも、山鉾を曳行する通りでは、無電柱化(電線地中化)を進めるべきであると感じました。
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