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- 低コスト手法
2022.02.04 | 社長
お元氣様です!今日は立春ですね。暦ではもう春です。実際は、まだまだ、寒い日が続きます。それでも、朝は、日が昇るのが少し早くなりましたし、夜も、日が長くなりつつありますね。小さな変化ですが、同じ時間に起きていると、少しずつかわるのがわかります。日本は四季がはっきりしている国だと、改めて思いました。
皆さん、下の写真を見てどう思われますか?これは、北海道虻田郡のニセコ町や倶知安町にまたがる雄大な容姿を誇る羊蹄山ですね。富士山にも似ていることから蝦夷富士とも呼ばれ地元の人々に愛されている山です。また、日本百名山の一つにも数えられています。私も何回か見たことがありますが、圧倒的な存在感です。 この写真に邪魔なものが写りこんでいるに氣づかれたでしょうか?そう、電柱と電線ですね。この写真ではあまり目立ちませんが、この電柱と電線がなければ、すっきり爽快な景観が楽しめるはずです。こうした場所は北海道にはたくさんあります。また、北海道以外でも、このような景観を損ねている場所は数多く存在しています。 これらの電柱や電線は、写真からもわかりますが、ケーブルもそれほど多くありません。既存の埋設物も少ないことが想定できることから、無電柱化するのも、都会の道路に比べたら比較的簡単にできます。ただ、整備延長が長いのが課題です。
こうした状況を解決してくれるのが、今回のテーマの「トレンチャー」です。 「トレンチャー???」日本ではあまり聞きなれない名称ですね。実は海外では、結構活躍している掘削機械なのです。 いくつかの種類があるのですが、わかりやすく説明しますと、大きなチェーンソーで地面を切り裂いていくというイメージです。従来の掘削機である、バックホーと較べて掘削速度が格段に速いのが特徴です。寒地土木研究所の実証実験の結果では、バックホーよりも9倍も速く掘削ができたという結果(掘削幅61㎝、掘削深さ100㎝)が出ています。さらに、掘削断面が均一で、床付け(掘削底面)も平坦になり、人力での均しが不要です。配管の際の手間が軽減されます。ただし、このマシンは埋設物があっても、地面同様切ってしまうので、基本的に埋設物がないところというのが適用条件です。また、郊外のように、電線需要が引くいいところというのも重要な要素です。地面の掘削幅が61㎝が現状の最大値で、これを超えると、マシンを一回り大きく(パワーも強く)する必要があります。現状では、この大きさで、対応が可能なケースが多いかと思います。
このように、トレンチャーは低コスト無電柱化の有望株であることは間違いありません。今後は、掘削と同時に配管できたり、掘削残土をリアルタイムでダンプトラックに積み込んだりできるようになれば、さらに、作業時間を短縮することが可能です(実際に試験的には可能となっている)。 新しいものを導入するには、現状の規制(例えば、廃掃法によって、表層のアスファルトを事前に撤去しておく必要があるなど。)や、問題点、課題も出てきます。そこで、立ち止まることなく、さらに前に進めるためには何が必要か?どうすればいいのか?を考えて、より良いものにしていきたいですね!そして、北海道や景勝地の景観を無電柱化して、一刻も早く美しく、すっきりしたものにしたいですね! 一部分だけの無電柱化「IPPONでも無電柱化」のご相談はこちらへ!
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