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- 無電柱化のメリット・デメリット
2017.08.07 | スタッフ
こんにちは、岡井です。いよいよ8月になり学生の皆さんは夏休みに入られましたね。電車に乗っているとお祭りに行かれる浴衣姿の方をよくお見かけします。蒸し暑い日が毎日続きますが、花火やプールなど今の時期しか楽しめませんので、存分に夏を満喫しましょう!
無電柱化を進めていく際に避けては通れないのが地上機器の存在です。地上機器とは、変圧器や開閉器等の地上機器を設置する部分ことをいいます。変圧器とは、高圧(6600V)から低圧(100V又は200V)に変圧を行うための電力機器のことです。開閉器とは、電力機器のひとつで、高圧幹線ケーブルを高圧準幹線及び高圧分線ケーブルに変換するための機器をいいます(参照:関東地方整備局HP)。
地上機器の存在は無電柱化を推進していく上で必ずと言っていいほど、議題に乗ります。というのも、この地上機器の置き場所をどうするのかを話し合わなくてはならないからです。例えば商店街の魅力向上や歴史的町並みの復活のためにせっかく無電柱化を推進しても、自分の家の前の道路に上写真のような金属の箱があったら躊躇ってしまうのも無理ありません。そんな悩みを持つのは全国共通のようです。全国で工夫されてた地上機器の設置事例をご紹介します。
金属の地上機器を木材塀で囲んだ例です。周囲が歴史的町並みならばこれだけでも印象は随分違います。観光客の方が設置場所を通られても違和感を持たれる可能性を下げることができるでしょう。
沿道家屋の庭に地上機器を設置し植栽で隠している例です。庭の外側の道路からは完全に姿を消しています。さらに周囲の雰囲気を壊さない小さな木の扉のおかげで違和感がまったくといっていいほどありません。
看板を設置しその後ろに地上機器を設置した例です。金属製の地上機器を木製の看板で上手に隠しています。隣にある樹木や背後の木造家屋との相性もよく、古風な雰囲気を壊しません。
地上機器の設置ひとつとっても全国で様々な工夫がなされています。なかには地上機器をひとつのキャンバスと見なして、イラストレーターやアーティストの方々による作品の発表の場としている例もあるそうです。定期的に地上機器に書かれた作品が変わるので訪れる方を飽きさせません。邪魔者扱いされやすい地上機器ですが、無電柱化を推進していくには避けては通れない道です。ただの金属製の箱ではなく別の用途に使えないか、私たちのアイデアが問われているのかもしれません。
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