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- 無電柱化工事
2019.10.08 | スタッフ
こんにちは!地元においしいスイートポテトのお店を見つけて通おうと思っている柳川です!
台風15号の影響で千葉県南部で多大なる被害があってから約1ヶ月。被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。連日ニュースでは台風の被害の様子が映し出され、大阪にいる私にも何かできないか毎日模索する日々でした。まだまだ被害は収まってないかと思いますが、これ以上被害が大きくならないように祈るばかりです。
最近、台風15号に関連して無電柱化がニュースなどで取り上げられるようになりました。ジオリゾームの代表である井上もニュースなどに出演し、無電柱化について発信しています。有難いことに反響は大きく、もっと世間の皆様に無電柱化が広まれば幸いです。
無電柱化について不明点・もっと詳しく知りたい点・相談などございましたらお気軽にお問合せフォーム、またはお電話でお伝えください!熱心なスタッフが真剣にお答えいたします!
↑取材を受ける井上利一社長
みなさん、「無電柱化」と聞くと思わず、全ての無電柱化が地中化されていると思っていませんか?実は地中化しなくても無電柱化にすることはできるんです!どういうこと?って思いますよね。その方法は2つあるので順番にご説明させて頂きます。
裏配線とは、無電柱化したい主要な通りの裏通り等に電線類を配置し、主要な通りの沿道の宅地への引込みを裏通りから行い、主要な通りを無電柱化する手法です。簡単にいうと、裏から架空供給するので表通りは電柱がいらない、無電柱化で良いということです。
この裏配線を行う場合の整備条件は以下の2点です。
◇供給したい宅地の裏側に公道が面している、あるいは民地内占用(電柱設置)が可能であること。
◇既設幹線がある場合は、裏側の道路ヘの振替が可能であること。
裏配線のメリットは整備費用は地中化と比較すると安価、工期も早く、支障移転がほとんどありません。支障移設とは、邪魔な電柱を別の場所に移設してもらうことをいいます。移設という言い方をしますが、今ある電柱を移動するのではなく、新しく電柱を建てて、そこに電線類を移動させ、古い電柱を撤去するという工事になります。
デメリットとしては以下の5点があげられます。
◆表通りを美しくするために、裏側の景観を損なう可能性がある。
◆既存の受電点位置の変更を伴うことがある(場合により屋内配線にも影響する)。
◆幹線系統の振替が生じ、各電線管理者の広域的なネットワークの見直しが生じることもある。
◆電柱や電線の民地内占用が発生するケースが多いため、合意形成が難しい。
◆裏通り等に電柱を新設する場合、結果的に電柱本数が増えることもあり得る。
画像に表すととこのような見た目になります。確かに表通りから見ると電柱がないように見えますよね。しかし、表通りになかったら見えないし良いのではないかと思いがちですが、一歩裏に入ると電柱が乱立しており裏側の景観が損なわれてしまいます。
続いて軒下配線です。この方式は各宅地への架空引込み線を軒下等を利用して配線する方式で、無電柱化したい主要な通りの脇道に電柱を新設し、そこから沿道の宅地の軒下または軒先に配線して、各宅地に引込を行います。軒下を経由して配線することによって、裏配線と同じく表通りは電柱がいらないので、無電柱化となります。
軒下配線を行う場合の整備条件は以下の3点です。
◇支道が多く取り付いている、あるいは供給したい宅地の裏側に公道が面していること(一つの街区が長い場合は供給不可能)。
◇既設幹線がある場合は、裏側道路ヘの振替が可能であること。
◇軒下への配管・配線の取付が可能であること。
◇軒下配線のメリットは軒下に配管・配線することにより、隣接される宅地は立ち上げ管は不要です。また、裏配線と同じく費用は地中化に比較して安価で、工期も早く、支障移転がほとんどありません。
デメリットとしては、以下の5点があげられます。
◆宅地の建替え等を行う際、隣接宅地に供給している配管・配線が支障となる。
◆幹線系統の振替が生じ、電線管理者の広域的ネットワークの見直しが生じることもある。
◆高圧の引込みの場合には、軒下配線が困難。
◆電柱や電線の民地内占用が発生するケースが多く、軒下への配線や費用負担、維持管理における合意形成が難しい。
画像に表すとこのような見た目になります。軒下配線は主に歴史的な街並みを形成する伝統的建造物群保存地区や裏通りがある商店街などで行われます。
以上が地中埋設でない無電柱化、「裏配線」「軒下配線」です。しかし、いくら表通りだけ無電柱化しても裏側に電柱があるなら地震や台風など今回のような災害が起こると結果は一緒です。なので私たちジオリゾームは地中埋設を提言しています。
地中埋設で行う無電柱化とはその名の通り、地中に電線類を埋設します。なので、地上に電柱や電線はありません。地中に埋設することによってすっきりとした街並みを生み出すことができます。例えばこちらのある街の写真…
良くある交差点ですね!この場所を無電柱化すると…
このように一目見るだけで分かりますよね!すっきりとした空間が広がっています。しかし、いざ無電柱化されている場所へ行き、電柱が無いと気付く方はあまりおられません。言われて初めて電柱がなかったと言われる方が多いです。その後にいつもの街に戻ると何か違和感を感じる。それは今まで当たり前と思っていた電柱と電線に違和感を感じているのです。
地中埋設を行う場合の整備条件は以下の3点です。
メリットとしては、以下の2点があげられます。
◇宅地へ取り付く箇所まで地中化されるため、ライフラインの安定供給が実現される
◇道路上には電柱・電線類が全てなくなり、防災性の向上、歩行空間の確保、景観の向上が図れる。
デメリットとしては、
◆民地内の掘削を伴う。
◆建物壁面には、地下からの立上り配管や屋側分岐箱(電力)が必要となる。
◆将来において宅地の建て替えが発生した場合や新規需要に対しては、掘削を伴うため時間を要する。
◆整備コストは高い。
以上の5点があげられます。やはりコスト面が今1番の課題です。裏配線や軒下配線と比べて地中埋設は高コストになってしまいます。しかし、そこで高コストの無電柱化を受け入れるジオリゾームではありません。今、低コストで行える無電柱化に力を入れています。これから無電柱化が行いやすくなるためにも低コスト手法は大きな希望になるのです。
ジオリゾームは無電柱化の設計から施工まで一貫して行う独立系企業の無電柱化スペシャリストです。
また、近年では宅地開発だけではなく、建柱されている電柱を地中化する「IPPONでも無電柱化」の事業にも取り組んでいます。
ご興味ある方は一度お気軽にご相談下さい。(^o^)
*業務時間外は、直接担当者に繋がります。
お困りごとなど、お気軽にご相談ください。
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