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- 国内外のまちづくり
2019.08.19 | スタッフ
こんにちは!井上Sです!!先週は1週間お休みをいただきました。ありがとうございます!お盆のお参りを済ませた後、休みを利用して重要伝統的建造物群保存地区を訪ねて回りました。
重要伝統的建造物群保存地区は文化財保護法に規定しているもので、市町村が決定した伝統的建造物群保存地区のうち、特に価値が高いものとして国(文部科学大臣)が選定します。昨年8月の段階で43道府県98市町村118地区が選定されています。
>2つの重要伝統的建造物群保存地区「福井県熊川宿」と「沖縄県竹富島」の取組み
↑長野県塩尻市奈良井宿
まず、建物がよく残っていたのが長野県塩尻市の奈良井宿です。
「塩尻市奈良井伝統的建造物群保存地区は,中山道鳥居峠の麓にあり,宿場町として賑わった。 町家の大部分は街道に並んで敷地間口いっぱいに建ち,二階部分を一階より張り出した「出梁造り」が多い。軒が深く,勾配の緩い屋根は,もともと石置板葺きであったが,今はほとんど鉄板葺きである。」
↑カッコ内 文部科学省重要伝統的建造物群保存地区のページより引用
背景にある山の色との対比が美しかったです。電柱は裏配線になっているので、通りには電柱はありません。そば屋やお土産物屋、カフェ、酒屋などありぶらぶら歩くのが楽しくなる街並みでした。
↑長野県東御市の海野宿もタイムスリップ感が味わえる街並みでした。
「東御市海野宿伝統的建造物群保存地区は,北国街道の宿場として,寛永2年(1625)に開設されました。享和3年(1803)の記録によると,伝馬屋敷59軒,旅籠屋23軒あり,大変な賑わいを呈していました。明治時代に入ると,宿場の機能は失われ,広い部屋を活かして養蚕・養蚕業を営みました。明治・大正時代の堅牢な蚕室造りの建物と,江戸時代の旅籠屋造りの建物とがよく調和して,現在まで残されてきました。」
うだつを上げた建物がよく残っていて、裏配線で電柱がなくすっきり広々としていました。道路の片側に石積みで作られた溝が流れていて、植樹が落ち着いた雰囲気を醸し出していました。店は少なめでしたが一見の価値はあります。
↑長野県東御市海野宿。植樹の雰囲気が現代の高級住宅地っぽいですね。
司馬遼太郎『街道をゆく⑨信州佐久平みち』の中には「せっかくの家並みをかざるだけの街路樹がよくないために、家々が剥き身で露天にさらされている感じで…」と書かれていましたが、雰囲気が良かったです。司馬遼太郎が書いたのが1976年ぐらいだと思うので、それからの関係者の努力の結果なのでしょうか。
このほかにも塩尻市木曽平沢宿、甲州市塩山下小田原上条、長野市戸隠、少し離れて京都府与謝郡加悦の重要伝統的建造物群保存地区も行ってきました。この辺りはまた機会があれば書くことにします。
重要伝統的建造物群保存地区にはなっていませんが、少し街並みが残っている上田市柳町や小布施町は観光客も多く、にぎわっていました。人気のある街にはお菓子屋、パン屋、地酒やがあります。行って気持ちいいのは電柱のない街でした。
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