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- 無電柱化のメリット・デメリット
2018.01.22 | 社長
お元氣様です!寒い日が続きますね。こう寒いとあまりで歩きたくなくなるものです。しかも、数日前、歯茎が腫れて歯医者に行くと、しばらくは、腫れがおさまるまで、血行が良くなることを控えなさい、と言われてしまいました…。運動、飲酒、長風呂…。どれも冬に最高のイベント?であるだけでなく、私が休日に欠くことができない大好きなイベントを封印されるなんて…。ということで、家でサボテンのようにじっとしています…。ということで、最近にわかに氣になっているAI(人工知能)について、無電柱化との関係を述べたいと思います。
電線だらけ
日本には3,552万本の電柱があり、その間には、無数の電線が縦横無尽に張り巡らされています。日本の道路の無電柱化率は1%未満。つまり、ほとんどの道路に電柱があることになります。道路は、当然ながら、人や自転車、自動車が通るためのものです。上空に電線を通すための場所ではありません。この道路上の電柱や電線が、日本のAIの進化を妨げる要因があるのです。その要因は4つあります。1点目は、
猫
猫ぼやけ
画像認識における障害物としての電柱・電線です。AIの活用の一つに画像認識があります。これまでは、AIは猫の画像を覚えさせて、すこし、ぼやけた猫の画像を見せると、認識できなかったそうです。人間だと、ぼんやりしてても猫と判断できるのですが、AIはそうではなかったのです。それが、最近はディープラーニングという技術で、ぼやけていても猫と判断できるようになったそうなんですね。その技術を応用して、人の顔の画像を認識する技術が飛躍的に向上しているそうです。顔認識では、人間よりも早く正確に判別できるというのです。例えば、この技術は、日本中にある防犯カメラで特定の人を探し出すという技術に応用されていて、瞬時に探すということが可能だそうです。これについては、邦画の「プラチナデータ」で描かれていました。そこで、基本的に防犯カメラは、街路灯や建物の壁などに設置されていると思うのですが、その前に電線があれば、確実に顔認識の邪魔になります。正確に判断ができない可能性があります。
ドローンと電線
2点目は、ドローンを飛ばすことにおいての、電柱・電線が邪魔になるという点です。ドローンは、建設や防災などの分野ではすでに、かなり活用されています。さらには、今後は宅配便の自動配送などの分野での活用が期待されていますが、日本には電線があります。ドローンでAIを使って、自動操縦しても、電線を避けて通るのは並大抵ではないのではないでしょうか?これは、当然災害時にも同じ状況は起こりうると思います。ただ、災害時には、電柱が倒れれば、皮肉にもドローンは飛びやすくなります。まー、そもそも、日本では、ドローン禁止の規制が厳しいので、これは杞憂に終わるかもしれませんが、逆に言えば、自動配達などは夢のまた夢になるということです。余談ですが、電線があることで、ドクターヘリも街中に降りれない状況です。災害時の人名救出にも、支障が出ています。
狭隘道路
3点目は、自動運転です。日本ではトヨタをはじめ、各メーカーが自動運転技術に力を入れています。当然、海外でもグーグルやテスラ、GMなど、どのメーカーもデファクトスタンダードを狙って、しのぎを削っている状況です。日本はこの分野では、技術的には、かなり高い水準にあるとも聞いています。ただ、実際に車を走らせる際に、高速道路など、障害物の無い道路は、全く問題はないと思いますが、日本に最も多い、狭隘道路ではどうでしょう?電柱があり、交互通行ができない幅員が狭い道路では、どちらかの車が、ある程度手前のところで止まって待っていて、先に行かせてあげるなどが必要になります。もし、どちらも譲らなければ、にっちもさっちもいかなくなります。逆にどちらも譲るように設定されれば、両方動かなくなります…。こうしたことは、想定して、プログラムするのでしょうが、日本にはあまりにも狭隘道路が多すぎ、そこには、確実に電柱が立っていて、道路幅員を狭めているのです。海外では、あまり考えにくいことなので、そういう意味では、かなり高度な自動運転技術の開発が必要ではないでしょうか?
キュービクル
4点目は、無電柱化というよりも、電氣代の高さです。ある専門家が言っていましたが、日本の産業用の電氣代は、アメリカに比べて、5~10倍もするとのことです。また、中国やロシアと比べると数十倍の高さだそうです。AIを使って、処理するには膨大な電氣が必要で、電氣代が高い日本は、電力インフラでも負けているので、AIが進まないのではと言われています。日本は、電力インフラの整備に関しては、欧米の無電柱化に比べて、架空線という、低コスト手法で整備しています。それにもかかわらず、高コストというのは、どういうことでしょうか??まったくもって、理解できない状況です。
防犯カメラと電線
いずれにしても、AIはこれからのITの技術革新の中枢を担う技術であることは間違いありません。この分野でのリーダーシップを握ることが重要であることは火を見るより明らかなのです。そこに、電柱・電線が大きな影を落としている現状は看過できないことではないでしょうか?そういう意味でも、日本は無電柱化を早期に整備して、来るべきAI社会に備える必要があると思います!私も今年はAIについて勉強したいと思います!顔晴ります!
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