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2024.09.12 | スタッフ

情報誌”グランじお”88号~最新情報を毎月お届けしています!~

グランじお88号

講演報告(国土交通省)、能登半島地震における電柱倒壊の影響について

皆さん、こんにちは!今回は、6/13に無電柱化を推進する市区町村長の会の総会で、国土交通省の伊藤課長が講演された中での「能登半島地震(2024.1.1発生)における電柱崩壊の影響」をご紹介させていただきます。
まず最初に、地元の皆様には、この度の震災に際し、心よりお見舞い申し上げるとともに、皆様方の一日も早いご復興をお祈り致します。

能登半島地震における電柱倒壊の影響

石川県穴水町 県道303号(国交省資料)

○国土交通省では、地震発生の翌日(1/2)から幹線道路の応急復旧に着手。
○法面崩壊や家屋倒壊のほか、電柱倒壊や倒木の電柱接触等により応急復旧作業に支障。
○電柱・電線撤去作業は、道路管理者(土木業者)では対応できないため、電線管理者の協力が必要不可欠であり、電線管理者の作業待ちが発生。
○道路管理者、電線管理者等関係者において「災害時(地震)の電力復旧に向けた連絡調整会議」を設置し、関係者間で復旧作業箇所の調整を行い作業を効率化。

無電柱化区間の被災状況

一方で無電柱化を実施していた場所の調査報告もされていた。

○能登半島地域においては、輪島市をはじめ、8市町で約20kmの無電柱化を実施。
○現地調査の結果、一部特殊部(マンホール)周辺の沈下、地上機の傾き等を確認。
○今後、埋設管路等の損傷状況を確認し、必要な対応方策の検討を行う。
現在のところ、断線は確認されていない。 断線はないものの機器の整備は必要。

輪島市
左:車両通行に支障となる被害はない。地上機の傾き、特殊部周辺の沈下を確認(国交省資料)
右:液状化により、特殊部の周辺が沈下したと思われる(国交省資料)
七尾市

特殊部が浮き上がり歩道の規制をしている箇所(国交省資料)

穴水町

左:地上機器周辺での段差や路面ひび割れは複数確認(国交省資料)
右:家屋倒壊に巻き込まれた地上機器(画像中央)(国交省資料)

最近話題になった富士山と景観にまつわるお話を無電柱化と絡めてみました!

「関東の富士見百景」景観論争で、なんと!マンション解体へ!

東京都国立市の「富士見通り」沿いで7月に引き渡し予定だった10階建ての分譲マンションが急きょ解体されることになった。完成間近、購入者への引き渡し直前での決定だった。
このマンションは「富士見通り」と言われる、関東・富士見百景にも選ばれた通りで、周辺の住民から「富士山が見えなくなる」「日当たりが悪くなる」などと反対運動が起き、実際に完成が近づくと富士山が半分近く隠れてしまうことに(下写真)。とはいえ、建物の構造に問題はなく、条例や法令違反もなかった。事業者のハウスメーカーは「現況は景観に著しい影響があると言わざるを得ず、富士見通りからの眺望を優先するという判断に至り、本事業の中止を自主的に決定した」と発表。

国立市では約20年前にも、14階建てマンション建設への反対運動が起こり、周辺住民が高層階の撤去などを求めて不動産会社を訴える訴訟に発展。2006年、最高裁は住民らの訴えを退けたものの、「周辺住民が持つ景観利益は、法律上保護に値する」との初判断を示した。
今回のマンション建設でも、多くの住民が計画公表直後から反対の声を上げていた。(『東京新聞』『Yahoo!ニュース』TBSなどをもとに作成)

ただ、写真にあるように、無電柱化の関係者でなくても、マンションの景観阻害以外に、道路の上を何本も横に伸びる電線は富士山の景観を阻害しているのは明らかだろう。

コンビニを覆う黒い幕! 山梨県富士河口湖町の町道が一躍有名に!

山梨県富士河口湖町の町道で、コンビニの建物越しに富士山を撮影しようと、外国人観光客らが交通量の多い道路を横断するなどの行為が後を絶たないことから、5月21日、富士山を見えなくする黒い幕が設置された。
山梨県富士河口湖町の中心部の町道はコンビニの建物の上に富士山が乗ったような写真が撮影できるとSNSで話題になったことから、多くの外国人観光客らが訪れている。

しかし、観光客が撮影のために交通量の多い道路を横断したり、私有地に無断で入ったりするなどの行為が後を絶たないことから、町は先月30日から歩道に沿って富士山を見えなくする黒い幕や、道路の横断を防ぐ柵を設置する工事を始めた。
21日は、午前8時ごろから黒い幕を張る工事が行われ、作業員たちは支柱に通した鉄製のワイヤーに長さ20メートル、高さ2.5メートルの幕を固定していました。
そして午前11時ごろ、幕の設置が終わり、歩道からは景色がはっきりと見えなくなった(NHKニュースより)。

東京都の大規模噴火降灰対応指針について

最近、富士山の噴火が話題になっている。また30年以内の発生確率が70~80%とされる南海トラフ巨大地震と連動して噴火する可能性が危惧されている。

東京都では2023年12月に大規模噴火降灰対応指針の中で7つの指針を定めている。
東京都 大規模噴火降灰対応指針ー令和5(2023)年12月 ー
専門家の話では、大量の灰が降ると、架線では大規模停電が発生する可能性が大きいとのこと。その上でも地中化は効果的である!
このように、富士山にまつわる無電柱化は、景観だけでなく、防災としても必須の課題である。

相談無料の無電柱化に関するお問合せは、下記までお気軽に。

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担当:井上・村上・夏目

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