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2024.07.10 | スタッフ

情報誌”グランじお”87号~最新情報を毎月お届けしています!~

グランじお87号

皆さん、こんにちは!今回は、4/18 に NPO無電柱ネットの勉強会で講演された東京都の無電柱化戦略について紹介します。
皆さまもご存じの通り、東京都は潤沢な予算を背景にしっかりとした無電柱化の戦略を進めていますが、課題も色々お聞かせいただきました。

東京都の基本的な無電柱化の目的は

無電柱化の目的は、国の目的と同じく
・都市防災昨日の強化
・安全で快適な歩行空間の確保
・良好な都市景観の創出
である。

東京都の無電柱化の課題は

➀時間がかかる
②コストがかかる
➂区市町村の無電柱化
④民間事業者の無電柱化
⑤都民の関心
の5つで、➂④の都道以外の無電柱化をいかに進めるかが課題。

➀時間がかかる課題の中で、東京都特有のものとして、水道管・ガス管などの既設埋設管が輻輳。調整に時間がかかる。交通量が多くて、原則夜間施工。渋滞対策や工事離隔の調整が必要

➂の区市町村道は予算取りの問題だけでなく、構造上の問題も抱えている。
狭隘な道路は、民間の低コスト製品・工法が今後必要不可欠である!

④について、私有地においては要請者の負担でやらなければならず、電線管理者も無電柱化に消極的な姿勢をとっている。都としては国と連動した補助金での支援を行っている。

⑤について、高コスト・長期間の無電柱化を進めるためには、前述のような目的や課題を住民の皆さんにご理解いただくことが重要である。そのための PR・広報活動は欠かせない。

東京都の無電柱化の取組のあゆみ

昭61年度:東京都無電柱化推進計画(第1期)

平 29.9:東京都無電柱化推進条例(施行)都道府県で初

電柱新設の禁止(施行)➡都が管理する道路全線において電柱の新設を禁止
技術開発の推進➡事業者間の競争や技術開発を促し、整備コストを縮減
▶広報活動の充実➡「無電柱化の日(11/10)」に合わせた啓発イベント

平 30.3:東京都無電柱化計画(策定)➡都内全域で無電柱化を進めるための基本方針今後10年間の整備目標等を定めた計画

平 31.3:東京都無電柱化推進計画(第 8 期)

令 3.2:無電柱化加速化戦略(策定)

令 3.6:東京都無電柱化計画(改定)

令 4.1:東京都島しょ地域無電柱化整備計画(策定)

令4.9:利島・御蔵島無電柱化整備計画~電柱のない島に向けて~(策定)

(参考)国

平 28.12 無電柱化の推進に関する法律(公布・施行)
平 30.4 無電柱化推進計画(策定)
令3.5 新たな「無電柱化推進計画」(策定)

これまで順調に進めてきている東京都ですが、更に無電柱化を加速化するには、資料にあるように電柱を減らす、電柱を増やさない、無電柱化の費用を減らすことが重要となってくる。まずは上の図〔A〕の電柱を減らす。

・電線管理者との連携や民間への業務委託によって無電柱化の加速をはかります。既存ストックの活用は、国の部会である低コストワーキンググループでも取り上げられています。

東京都の区市町村道への支援強化(電柱を増やさない)

東京都全体を無電柱化するためには、都道だけでなく都の約9割を占める市区町村道の無電柱化を進めなければなりません。国と都からの援助で無電柱化支援をします。

「無電柱化チャレンジ支援事業」
「市町村土木補助事業」
「防災に寄与する路線」に対する支援
「防災生活道路機能維持事業」などがある。

東京都の電柱禁止の拡大(電柱を増やさない)

無電柱化の占用許可の禁止施策によって
都道では、年間約 800 本の電柱撤去市区町村道では年間約 100 本の電柱撤去が進んでいる。

東京都電線共同溝整備マニュアルの改定(R5.4)

・特殊部の縮小化
・曲管レス継手の導入
・鉄蓋開口部の縮小 などで技術開発・コスト縮減をはかっている。が、更なる民間技術の導入が今後も必須!

東京都無電柱化推進計画の改定

東京都島しょ地域無電柱化整備計画

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担当:井上・村上・夏目

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