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都心型開発の無電柱化
- 無電柱化ニュース
2023.06.15 | テスト
皆さん、こんにちは! 今回も東京都の話題です。以前より当社代表の井上も主張していました、東京都の「宅地開発無電柱化推進事業」の補助対象の開発面積の制限(3,000 平方メートル未満)が撤廃されました!つまり、3,000 平方メートル以上も補助対象になりました!
無電柱化の街並み
従来の制度(R5.2/28 まで)を確認すると東京都では、電線類地中化を推進するため、令和 2 年度から 3 年度まで宅地開発時を対象とした「宅地開発無電柱化パイロット事業」を実施していましたが、令和4年度から宅地開発時の新たな電柱設置の防止を本格的に進めていくため、パイロット事業を拡充し、名称を新たに「宅地開発無電柱化推進事業」として実施していくこととされました。
・補助対象の限度額を 2,000 万円とし、国の補助と合わせ補助額を引き上げました。 (国土交通省の補助「無電柱化まちづくり促進事業」(今年度から創設)との連携) ・道路延長 1 メートル当り 20 万円としていた補助限度額の設定を廃止しました。 ・補助対象として、公道における管路の管理に、自治体管理方式等を追加しました。 ・事業年度を令和 6 年度まで(事業期間を 2年間から 3 年間に)延長しました。
1. 補助対象者 ・開発行為の許可を申請する者で、開発事業を実施する者
2. 対象事業の条件 ・都内で開発許可により新たに道路を築造する戸建の宅地開発 ・令和 6 年度末までに工事が完了するもの
3. 補助対象となる費用 ・電線類地中化の設計費・工事費(引込柱含む)
4. 補助限度額等
•3,000 平方メートル未満 ・無電柱化に係る総事業費 2,000 万円まで ・総事業費の 5 分の 4 を補助
•3,000 平方メートル以上 ・無電柱化に係る総事業費6,000 万円まで ・総事業費の3分の2を補助
5.令和5年度募集期間 令和5年 4 月3日(月曜日)から令和5年 12 月 28 日(木曜日)まで
6.令和5年度予定件数 20 件程度
宅地開発無電柱化推進事業を拡充|東京都 (tokyo.lg.jp)
◎問い合わせ先 東京都 都市整備局市街地整備部区画整理課 電話 03-5320-5132
◎国土交通省「無電柱化まちづくり促進事業」のホームページでの説明 https://www.mlit.go.jp/toshi/city/sigaiti/content/001480834.pdf
◎電柱のないまちづくり「宅地開発無電柱化推進事業」拡充します ◎補助対象の開発面積の制限(3,000 平方メートル未満)を撤廃します
東京都では、無電柱化を推進するため、令和2年度から開発面積が 3,000 平方メートル未満の宅地開発を対象とした補助事業を行ってきましたが、今年度から、宅地開発時の新たな電柱の設置を幅広く防止するため、補助対象の面積要件を撤廃します。また、無電柱化に伴う設計協議にかかる時間を短縮するため、開発区域内に電線類を引き込むための建柱(引込柱)も可能としましたので、お知らせします。
・補助対象の開発面積の制限(3,000 平方メートル未満)を撤廃しました。 ・地中化のために必要となる引込柱の建柱を是認
令和 5 年 3 月 27 日の月曜日。大阪新阪急ホテル2階 花の間において、13:20~13:40 にウメシバまちづくり協議会設立総会、13:40~14:45 に設立記念講演が開催され、当社代表の井上が理事・事務局長をしています NPO 法人電線のない街づくり支援ネットワークが運営のお手伝いをいたしました。
総会は地元芝田商店会の役員や、地元の関係者、関連企業・自治体や議員にも出席していただき、設立の趣旨説明、総会議案の提案をし、参加者に滞りなく承認いただくことができました。 写真は、ウメシバまちづくり協議会発起人を代表して、芝田商店会会長・大阪市北区東連合振興町会会長の三島保様より開会の挨拶をいただいたときの様子です。
ウメシバまちづくり協議会設立総会のあと、京都先斗町まちづくり協議会副会長兼事務局長の神戸啓様より「無電柱化でまちは変わる」をご講演いただきました。
神戸様の講演の内容を簡単にご紹介させていただきます。
・子どもはレゴを買いたいからお金が欲しい。様々なパーツがほしくなる。子どもがつくりたいレゴのまちを実現させる前に、まずどんなまちにしたいかをまず聞いてみますね。 ⇒親子でレゴシティ構築計画及び購入計画策定
・まちが何をつくりたいのか。先斗町では、歴史的風致維持向上計画策定(まちづくりの計画)がもとになっています。こちら(ウメシバ)の場合は、大阪府の無電柱化推進計画、大阪市の無電柱化推進計画があると思います。 役所の計画はきっちりしていますが、押しなべて無電柱化をするのに対応した計画になっているので、そこに住むひとが実現したいまちづくりにするにはレゴシティのように、行政の計画から抜け落ちているところを拾いあげていかないといけません。
・自分の話に戻して、まちづくりで大事なのは、「ひま」です。ひまが大事。 ・(公共財「みんなの空間。公共空間。みんなのものはあなたのもの。あなたのものはみんなのもの」)も大事。 ⇒まちづくり=公共財 の取り扱い方が重要
・先斗町は、どちらかと言えば他の京都のまちより後発でスタートした。 ・まちづくりのはじまりは、問題点・課題・可能性・実行体制の抽出から(平成21(2009)年)。 ・京都市新景観政策(平成 19(2007)年~)の実施。まずは条例違反の看板の改善が必要となった。 先斗町 町式目第2条策定。条文・文章・決まりを書く(平成 23(2011)年)。 ……………… 先斗町通無電柱化工事着工(平成 29(2017)年) ……………… 先斗町通無電柱化工事完了(令和3(2021)年)
・先斗町のまちづくりは行政との格闘の歴史。行政にいかに動いてもらうかが重要。陳情、陳情の繰り返し。 ・行政もまちをよくしていこうという気持ちは一緒。まちの一員として動いてもらわなければいけない。 ・無電柱化工事は水道管・ガス管の入れ替えの時期からスタートした。 ・屋外広告物(看板)の自主改善(平成 21(2009)年 1 月~)、条例違反 95%からのスタート。
⇒「違反は違反」と認識してもらい、言い訳なしで街ぐるみで看板撤去を進める。 ・わずか半年で改善される。 ・看板が無くなると、今度は上空の電柱・電線が目立つようになる。
・先斗町は、限られたスペースの中に多くの飲食店が軒を連ねる京都でも随一の通りなので、電柱・電線も必然的に多くなる。 ・特に問題なのは、ビールをばんばん冷やすためにあちこちから電線を引っ張っているのと、高圧から低圧に変換するドラム缶のようなかたちをした変圧器を多く備えなければならないことだ。変圧器は大きいものだと 500kg。先斗町にある電柱によっては、それが3台設置されているところがある。
・変圧器は、電線類地中化する場合、地上機器として地上のどこかのスペースに置かないといけない。 ・今では、街中でもよく見かけるチョコレート色した(関西電力では)四角い鉄製の箱だが、電力需要の多い先斗町では、約 15m間隔で置かないといけないことになる。公共の場所を借りて設置するにも限界がある。
・しかも、地上機器は地上以上に地下に広いスペースを必要とする。通常は、大人二人分くらいが入るスペースが必要。
・が、しかし、今回の先斗町は、関西電力さんが頑張って地下の桝のスペースが小さい画期的な地上機器をつくってくれた。これによって先斗町の無電柱化が実現したと言っても過言ではない。
ウメシバまちづくり協議会のケースでもこのような地上機器を使用する必要があるかもしれません。
・前述の記載にもありましたが、まちの住人の意見を優先するというより、まちづくりのルールに従ってもらうことが大事。 ・まちづくりの組織を進めるためには、ある程度のお金と組織に携わる人の時間(ひま)が必要である。 ・文句の言い合い禁止 ・近過去の諸団体のいざこざなんかしらん。だれしもが加害者であり、だれしもが被害者である。だれしもが未来の創造者足り得る ・だれか(個人)がやりたいようなことはしない。 ・しなければならないことだけを淡々とする。 ・社長たちの義務的なひまつぶし→大人の道楽 ・先斗町、とりわけ私(神戸氏)は、京都市にしょっちゅう行ってます。ひまな時間を持て余しているひとがひまな時間をつくってまちづくりをするくらいの覚悟がいると思います。 ・掃除屋(むずかしいことを言う前に掃除したら済む) ・あたりまえのことをする 現代版 普請 ・あたりまえの景色を大切にする。 ⇒まち並み景観の維持保全・再生 ⇒あたりまえの景色の綺麗を見せる……先斗町軒下花展~各店の軒下に花を飾るこころみ。イヤリング効果 ⇒町並みを再認識しようという取り組み……町並みはみんなのもの ・だれもが大切にしたいものをだれもが大切にできるように ⇒それがたぶんまちづくり⇒歴史的風致の維持向上
・頭上の空間が広がった。景色がスッキリした。このすっきりした空間は非常にインパクトを与える。 ・通りに足を運ぶひとが増えた。 ・コロナから徐々に解放され、特に外国人観光客が増え、活気がでてきた。 ⇒いくら美味しいものを提供する店が多くても、景色の悪い、 公共財での環境の悪いところは行きたくないと感じるのでは。 ⇒韓国からの観光客が SNS を通じて先斗町の店を紹介。店によっては大バズリし、連日行列のできる店がでてきた。
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