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2017.10.13 | テスト

商店街活性化:景観・安全・観光…様々なメリットを生み出した商店街の無電柱化

東京・戸越銀座商店街の無電柱化

東京で一番長いと言われる品川区の戸越銀座商店街が10年越しで無電柱化(電線地中化) を完成させました。完成を記念して2016年3月27日に完成記念式典が行われました。
戸越銀座商店街無電柱化計画は全長約1.3キロメートルにわたる都内最長の戸越銀座商店街に沿った通りで、約10年に渡り、区とともに無電柱化に取り組んでこられました。東京を代表する商店街として商店街の活性化、防犯機能や景観改善の向上を目指しました。

Q1.商店街の無電柱化(電線地中化)を実施した理由と選考基準は?

無電柱化による商店街の活性化を図るため区道に面した50の商店街の中から、特に地元からのニーズが高く、協力を得られる戸越銀座商店街と北品川商店街の2か所を選定し無電柱化を実施することを決定。

Q2.工事期間と延長はどの位?

工事期間は平成18年度~平成27年度までの10年間
戸越銀座地区施工総延長は1180m

Q3無電柱化(電線地中化)の手法は?

小型トラフと柱上変圧器を活用。総事業費は周辺設備も含め約33億円。

Q4.無電柱化整備後の客数の変化はあるのか?

現在の所、前年対比の2倍程度の増加があったようです。無電柱化(電線地中化)で有名な川越市のようにさらなる周知が進めば観光客の増加も期待できるのではないでしょうか。今後の推移を見守りたいと思います。

★戸越銀座商店街DATA★

最寄駅:
東急池上線 戸越銀座駅 (乗降客数 約19000人/日)
都営浅草線 戸越駅   (乗降客数 約20000人/日)
延長:
戸越銀座銀六商店街 284m
戸越銀座商店街 546m
戸越銀座商栄会商店街 350m    合計 1180m

約1kmの無電柱化(電線地中化)を実施するのに10年もの月日を費やす―――関係者の皆様には頭が下がる思いです。しかし、このようなペースで無電柱化を進めていても時間とコストがかかりすぎます。よりスピードが上がるように知恵を絞り、我々としても様々な提案ができるようにしていく所存です!無電柱化(電線地中化)に興味と関心がおありの皆様もお近くにお寄りの際には、是非一度足を運んでみて下さい。

新潟県南魚沼市の旧塩沢町の商店街「牧之通り」の無電柱化(電線地中化)

新潟県南魚沼市にある塩沢地区は、雪国の暮らしを江戸の人に紹介した当時のベストセラー『北越雪譜』を書いた鈴木牧之の生誕地であり、その『北越雪譜』に書かれているような街を再現しています。
昔は織物や日本酒など問屋が多くある栄えた街でしたが、最近では商店街に以前ほどの活気は見られなかったようです。そこで、町並みの改善で街を盛り上げて集客を行おうと地域の人が中心となって行ったそうです。建物を改修する際に雪国独特の雪除け「雁木」を取り付けたり、格子窓にしたりと江戸時代の情緒をうまく出しています。

街づくりの基礎として平成21年度には無電柱化(電線地中化)が行われ、江戸時代の風景再現に大きく貢献しています。景観の面だけでなく、やはり安全面でも注目されています。工事前は歩道が無くて通学児童やその他歩行者が危険だということでしたが、今では歩道が完備され、歩行者も車を運転する側も安心して通れるのでしょう。雪の重みで電線が緩んだり切れたりすることもなくなりそうですね。

牧之通りを歩きながら昔の人々の暮らしを想像したり、再現された町並みの写真を撮って歩いたりと、雪国北越の雰囲気を満喫しに訪れてみてはどうでしょうか。

■参照■
2010年5月5日 読売新聞

南魚沼地域振興局地域整備部ウェブページ

東京浅草・仲見世商店街の無電柱化(電線地中化)

東京・浅草の雷門から浅草寺まで続いている仲見世商店街。日本最古の商店街のうちの一つだそうです。

建物が昔風にしてあり、江戸らしい活気と雰囲気に溢れているところです。この商店街は土日はもちろんですが平日でも人通りがかなりまります。実際に歩いてみると人、人、人で進むのが大変です。もしここに電柱があったら更に混雑していて不便だったでしょう。

無電柱化(電線地中化)によって仲見世商店街には電柱がないので、隣の通りから電線を引いてきて、 建物の裏側に沿わせ、表から電線は見えなくしてあります。 そのおかげで、商店街の道幅が狭くなることも無く、頭上もスッキリして いて、広々とした空と浅草寺と仲見世商店街をセットで写真に納めることができます。

また、雷門の前の雷門通りや並木通りは無電柱化されているので、風情ある人力車に乗りながら浅草を巡ってみるのもいいかもしれません。

東京・神楽坂の無電柱化(電線地中化)

無電柱化された神楽坂の神楽坂通り商店街・神楽坂商店街をご紹介します。

古い町並みを残しつつも新しいものも取り入れている神楽坂地区。商店街の衰退が心配されている地域が多い昨今ですが、この地区のメイン通りにあるこの二つの商店街は、大変活気があり人通りも多い商店街です。こちらの商店会は無電柱化(電線地中化)が進められ、歩道も広く、カラー舗装されています。

まちづくりの一環として無電柱化が行われるまでに長い期間がかかったようです。 商店街の方に伺ったところ、それはやはり工事費用の問題が大きかったとのこと。神楽坂通り商店街は40年ほど前から無電柱化(電線地中化)の話が出ていましたが、行政の予算の関係で、やっと平成5年度に各電線管理者に要請、平成13~14年度に工事ができたそうです。無電柱化(電線地中化)にかかる費用はやはり高いので、行政の支援や電線管理者のご協力がないとできないのが実際のところです。無電柱化工事を行うには工事期間が長くなり住民からクレームが来ることもしばしばあるようですが、こちらの神楽坂商店街においては神楽坂商店街振興組合の方のご尽力で、住民に理解してもらい問題は起きなかったようです。

電線が無くなったことへの街の人の印象は上々で、以前はゴチャゴチャしていたがきれいになったとか、歩きやすい・空がきれいでいい・街のイメージが良くなったなどです。また、バリアフリーの面でも改善され車椅子の通行人にも優しい町になりました。街が明るいイメージになったことで犯罪率も低下したと言われています。

神楽坂商店街振興組合ではまちづくりの際に、安全でみんなが喜んでくれる商店街にしたいということを大切にしたそうです。

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